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Selfishly

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10月新刊情報~♪

10月CCS7 &CC大阪91 情報~♪

★現在の新刊確定分は
   【けもみみフエスタ♪】プチオンリー参加本(♂) 軍属設定獣耳パラレル
【合同誌】 真理の枝さんとの閨床本。(笑)
       
        (*後は予定でエド子♀本を出そうと目論見中~)

◎ 新刊紹介 & 恒例チビ企画は下記に随時更新予定です。


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【 やさしく触って… 】  プチオンリー参加本(♂) 軍属設定獣耳パラレル
ロイエド P60 R18 ¥500‐
tex:Selfishly illu:裏ストラテジーさま
(あらすじ)
ロイには古の種族の名残の獣耳があった。
普段は忘れている獣耳の存在だったが、ひょんなことからエドワードの求めに応じて触らせることに。
古の言い伝えには『同種の獣耳を互いが触れるのは、交感了承のサイン』とあったが、エドワードがそれを知っている様子はない。
秘かに彼に恋心を抱いていたロイは、自分の獣耳を触らせる『交換条件』を出す。
―― もし君に獣耳が生えたら触れさせてくれないか? ――と…。
運命の女神の恩恵で、とうとうエドワードにも獣耳が!?
しかもエドワードの獣耳は、大変、敏感なタチだったのだ…。

愛しい子供を手に入れる為、心よりも体よりも、まずは獣耳から攻略を!

『やさしく触って…』  
★★ プリティーロイエドを描いて下さった裏ストラテジーさまには、表紙クリックで飛べます♪

≪本文抜粋≫
冒頭~~~

What time?
 『 今の二人 』


 ふゎり… ふゎり…
 気持ち良さそうに、金色の耳が空を扇いでいる。

 ロイはベッドに横になり頬杖をついて、その様子を目を細めて満足気に眺めている。 金色の耳の持ち主は、先程からベッドにうつ伏せになったままだ。 
 引き締まった小柄な裸体をシーツに投げ出しているのも、ロイには目の保養だ。機嫌の善し悪しは綺麗な長毛種の耳が知らせてくれているので、無言の愛しい恋人が構ってくれるまで、目の前にある片耳に指を伸ばしロイはエドワードの綺麗な獣耳で遊んでいる。
 指の腹で撫でてやれば、気持ちが良いのかヘニャリと垂れるのが可愛らしくて仕方がない。ロイが指の動きを止めると、催促の様に獣耳が指に擦り寄って来る。持ち主とは違って、随分素直な獣耳だ。
 軽く爪で掻いてやれば、感じ入ったようにフルフルと耳を震わせている。
「…随分、厭らしい獣耳に育ったものだ」
 思わず溢した呟きに、エドワードががばりと上半身を起こして怒ってくる。
「いやらしいって何だよ! 大体、あんたがこんなことするから、こんな風になっちまったんだぞ!!」
 羞恥で真っ赤になった顔を眺め、ロイは笑みを益々深くする。
「それは…、申し訳ないことをしたな。
 が大丈夫だ。ちゃんとずっと責任を取って行くつもりだから」
 やっとロイを構ってくれる体力が戻ったようなので、ロイは獣耳から手を離し、持ち主の身体に腕を伸ばして引き寄せる。
「エドワード。自分の獣耳に焼きもちを焼くなんて可笑しいぞ?」
 そう耳に囁いてやれば、顔どころか体中を朱で染める。
「だ、誰がっっ…」
 不満を叫ぼうとする口をキスで塞ぎ、今度は獣耳だけじゃなく全身を構ってやる。
 言葉や表情が嫌だと言おうと、獣耳は素直だ。
 この獣耳のお蔭で、エドワードの感情が手に取るように判る。
 嬉しそうに振られる獣耳に優しく感謝のキスを落とす。
 彼にも自分にも、この獣耳が在って本当に良かった。
 そう思いながら………。
 
 ひょんな事から自分の耳の秘密をエドワードに打ち明け、「等価交換」の言葉の元に自分の獣耳を触らせてやるという、願ったり叶ったりの状況が舞い降りてきた。
 ロイの出した交換条件は、『もしエドワードにも耳が生えたら触らせてくれること』、確立としては半々の条件だ。
  結局、エドワードは度々ロイの獣耳に触れに帰って来るようになる。
 不要だと思っていたモノが、こんなチャンスを生んでくれて、今では心から感謝している。
 そんな二人の時間を過ごすようになったある日。
 やっとエドワードにも成人の時が訪れる。
 そして運命の女神の大盤振る舞いで、彼に獣耳が生えたのを知った時、ロイは心で歓声を叫ぶ。
  律儀なエドワードが興奮気味に電話で報せてくれた時は、思わず動揺で受話器を落としそうになった。
 そして『触らせてやるからな』と帰還の報告をくれた言葉には、信じられない思いで頬を抓って感じる痛みに喜びもした。

 数日後、目にしたエドワードの獣耳が、ロイの思い画がいた通りの美しい長毛種の耳だった時、思わず見惚れてぼぉっとなったことは、エドワードには内緒だ。
 そして嬉しい誤算は、エドワードに生えた獣耳が持ち主同様に主張の激しいものだったこと。
 特例なのか、生えたばかりはそうなのか。
 エドワードの獣耳は非常に敏感な性質だったのだ。


What time?
 『それはまだ彼に自分の秘密も心に隠している願望も、
                  伝えていなかった頃』

 +++

「獣耳種って知ってるか?」
 久しぶりに訪れた彼が、何の関連で思いついたのか、ロイに問い掛けて来たのは執務室で
 報告書の手直しをさせている時だった。
「………獣耳種?」
 ロイが怪訝に思って聞き返すと、特に深刻でも内密でも無さそうに、
 ペンも止めずに続きを話してくる。
「うん、なんかアメストリスの民族に、そんな種族がいたよなって思い出してさ」
 こちらも見ずに話を続けているエドワードの様子に、単なる雑談の一つなのだろうと判断する。
「―――正確にはデンヴェルゲン人だ。獣耳種は後から勝手に付けられた蔑称だ」
 そう訂正してやれば、漸くペンを止めて驚いたような顔を向けてくる。
「………そうだったんだ」と呟くと何とも言えない表情をする。

 デンヴェルゲン人。その名の示す通り、山間部に暮らす人々だった。
 アメストリスが今のように武力で領土を広げる前。その民族は山間部に広く点在して暮らしていた。
 そのうちの山奥の部族の1つに、エドワードが言った「獣耳種」と呼ばれるようになった
 部族が存在した。
 軍事国家の道を辿る途中には、その生体の解明にと軍の研究者達も躍起になって
 取り組んだのだが、結果はただの個体の特性の一つとしか判らなかった。
 耳は成人(男性なら精通、女性なら初潮を迎えた時)に現れるが、部族の全員ではなく、
 性別・容姿・知能・身体能力、そのどれにも関連しないランダムだ。生えた者が優秀、
 生えなかった者が凡人というわけでもなく、親に有ったから子供に必ずと云うわけでもない。
 しかも、年と共に耳自体も発現があやふやになって、大抵の者はそれの存在事態
 忘れてしまう者も多い。 要するに日常で有っても無くても、全く支障が無い。
 その程度のモノの感覚なのだ。 付加する特質能力が見いだせないと判断した軍が、
 犬歯か蒙古斑くらいの結論付けをして、人の興味から外れ埋没していったのだった。
 そんな古き民族の一つ。今では知る人も少ない程度の。

「…で、その民族の耳が、君の捜し物の役にでも立つと云うこと情報でも?」
 ならそれは与太話だと、忠告してやろうと言葉を続ける必要はなかった。
「い~や、全然。俺も気になって関連を調べてみたことあるけど、石も術も全く関係なかった。
 あれは強いて判断するなら、血の遺伝としか言い様ないよな~」
 そう自分の考察を語り終えるエドワードには、そこに拘る様子は見えない。
「…じゃあ何故?」
 そこが目下のロイの最大な疑問だ。忙しい、時間が足らないを口癖にしている彼は、
 自分達の捜し物にだけ注力していて、他のことには極力、関心を持たないように
 見受けられていたのだが…。
「ん?」
 報告書の書き直しも終わったのか、エドワードが書類を揃えてロイの方に持って来る。
「…うちの母さんに、獣耳があったんだ」
「君の!?」
 想像外の事実に、さすがのロイも驚いた。
「ああ。俺が見たのは一回だけ。親父が母さんの耳を撫でてたところを、――偶々な…」
 歯切れの悪い話し方と、罰の悪そうな表情から、見せてもらったと云うわけでは無さそうだ。
 ――― 耳を撫でていた…か。
 それでその時の夫婦の大体の状況がロイには察せられ、エドワードの罰の悪そうな様子も
 理解できた。それに内心苦笑しながら、それ以上に気にかかることを尋ねてみる。
「で?君にも耳が生えたと?」
 そのロイの問いかけには、今度はエドワードの方が大きな目をさらに丸くして驚いている。
「俺が?まさか…。
 アレって成人の時なんだろ? なら俺はまだ…――っ!?」
 手を顔の前に振りながらそう話していたエドワードが、そこで言葉を切り慌てて口を手で塞ぐ。
 思わぬ告白をしてしまった事に気づいたエドワードが、顔を赤くしロイに睨むような視線を
 向けて来るが、ロイにしてみれば別に意図的な作為有っての事ではないので、
 肩を竦めて返すくらいしか出来ない。
 ――― そうか、まだだったのか。
 何となくエドワードの精神面の未成熟さが判った気がする。
 途端に不機嫌な様子を見せるエドワードに、ロイは当たり障りない言葉でフォローを入れてやる。
「鋼の。個人差があることだ。気にする程の事じゃない」
「…分かってるよ。別に気になんて…」
 ここで重ねて慰めの言葉を掛ければ、さらに惨めな思いをするのはエドワードの
 方だろうからと、ロイはさりげなく話を元に戻す。
「で、じゃあ一体、何故興味を持ってるんだ?」
 別に絶対遺伝するわけでも無いし、生えても本当に特に心身に影響も無いのだ。
 事実、彼がそれ程、気にかける事でも無い。
 ――― 鋼のに獣耳か。見てみたい気にはなるな。
 小柄なエドワードなら、違和感も少なそうだ。本人に聞かれたら暴れられる事を考えながら、
 自然と口元が緩む。
 エドワードには思いもしない事だろうが、ロイが彼に心を寄せるようになってから
 数年経っている。
 最初の頃は当然、後見人として気に掛かるのだと思っていた。相手は同性で14歳も下、
 ロイが恋愛対象に思えるはずもない
 今でも無茶に対して注意を促しても、話を聞いてないかのように繰り返される暴挙に腸が
 煮えくり返る程苛立たしく思う時や、親身な進言を軽くいなされる時などは、
 (このクソ餓鬼が!)と心底悪態を吐きたくなるような時も有る。
 さすがにそんな時は、彼に惚れているのは気の迷いではないかと思うのだが……。
 が、考えてみれば自分がそこまで熱くなる相手や怒りを抱くような者がエドワード以外に
 居ただろうか?

 ――結局、良き悪しきに関わらず、自分の感情をここまで動かす人間は…、
 エドワードだけなのだ。

 そんな自分の心の動きを思い知る度に、エドワードが特別な存在へとなっていき……、
 結局は諦めたのだ。
 自分の心に誤魔化しは効かない。開き直って惚れていることを認めれば、より一層自由に、 心はエドワードに流れるようになってしまった。
 前途多難の恋の幕開けだ。

 当然、相手に気付いてもらえる余地もなく、ロイとてどう動けば良いのかも皆目分からない。
 そんなこんなで、時は年月を重ねて今に至る。
 

 回顧を止めて、今、目の前に立つ想い人を見れば、金色の瞳を愉しそうに閃かせている。
「ん~?…別に特に意味があってってわけじゃなくてさ…。
 ――触ったら気持ち良さそうだな~と」
「は?」
 思わず返ってきた言葉に、間抜けな疑問符が出てしまう。
 そんなロイの反応に、自分の発言が子供じみていたとでも思ったのか、エドワードは
 慌てて口早に理由を付けてくる。
「ちょ、ちょっと思っただけだからな!別に何がなんでもってわけじゃ…。
 ――旅続きだと、ペットを飼うわけに行かないしさ…。」
 よく捨て猫を拾ってくる弟には厳しいことを言うエドワードだが、彼も弟に負けず劣らず
 小動物が好きなのだろう。いつも叱ってる手前、弟と一緒に撫でて遊ぶ姿は
 見られたくない兄の矜持か。
 がそこで、なら人なら良いかもと思う発想が、本当に彼独特だ。
「成る程、飼うのは無理だが触ってみたいとは思うわけだ」
「悪いかよ…」
 不機嫌そうな表情には、『言わなければ良かった』とありありと書かれている。
 そんな彼を見て苦笑を噛み殺すと、出来るだけ普段通りに会話を続ける。
「いや別に悪くはない。君がそう思っているなら、心当たりが有るからの確認だ」
 そう話してやれば、エドワードは驚いた顔でロイを見つめてくる。瞳に期待の色を
 濃くする彼に、ロイは微笑みながら、再度尋ねる。
「どうする?紹介しようか?」
「…マジで? あ…、でも触られたりとかって…嫌じゃないか?」
 強引なようで人一倍相手を気遣うエドワードらしい戸惑いだ。ロイはさらに笑みを
 深くして、大丈夫だと請け負ってやる。
「誰も彼もとはいかないが、君になら喜んで触らせてくれるさ」
 その言葉にぱぁと表情を明るくするが、喜びが一段落すれば怪訝な顔つきで訊ねてきた。
「俺なら…って?…もしかして、俺の知ってる相手なのか?」
 ロイの話ぶりで察したのだろう。子供らしい好奇心に動かされていても、子供に
 埋没出来ないのがエドワードという人間だ。
「ああ、察しの通り顔見知りだ。直ぐにでも紹介出来るが?」
 その誘いに躊躇いを見せたのは一瞬。好奇心には遠慮も飛ばされ消え失せたか。
「うん! 紹介して!」

 ・・・・・・・・・・・・・・ 抜粋に続く >>>

 両耳をかわるがわる愛撫してやり、エドワードが起きないことを確信すると、
 その獣耳に口付を始める。
 柔らかいだけでなく、エドワードの獣耳からは良い匂いがする。
 少々、変態チックなのだが、その獣耳に口付ているとその匂いに誘われて鼻面を
 押し当ててしまうのだ。
 ――… 好い匂いだ・・・。
 内側に鼻頭を突っ込みひとしきり匂いを堪能する。エドワードの身体からは
 乾いたお日様の匂いしかしないのに、彼の獣耳からは何かフェロモンを発しているのではと
 疑いたくなるほど、甘い濃密な香りがするのだ。
 嗅いでいると脳まで浸透して来そうなほど、魅惑的な香り・・・。
 いつもは出来るだけ我慢するのだが、今日はどうにも堪え切れない。
 ロイは目端でエドワードの様子を窺いながら、その香りの源に舌を差し入れる。
 ツッ―――ゥ……
 舌の上に幻覚の甘味が広がるような感覚を味わう。
 まるで花の蜜を舐めとっているように、ロイの舌には味わったこともないような甘露が
 広がって行く。
 舌で味わえば次は唇で柔らかさを図る様に食む。
 ふわふわと唇に刺激を与えてくれる感触が気持ち好すぎる。

 ついつい夢中になり過ぎて、気付けばソファに凭れて寝ているエドワードに
 覆い被さるような体勢になって獣耳を堪能していた。
 
 ――…獣耳でこれ程、気持ちが良いのだから・・・。
 エドワードの身体自体を抱けば、どれ程気持ち好いだろう。
 今も信頼しきってくぅくぅと寝ている仔犬を、ベッドに転がして可愛がってやりたくて仕方ない。
 ロイの指で震えるこの獣耳のように、エドワードにも快感の疼きを与えてやりたい。
 そして涙をこぼすほどの喜びを与えて、咽び泣きさせてやりたい。
 エドワードの寝顔を見ながらそんな妄想を膨らませていると、ロイの方も少々危ない兆しが
 湧いてくる。
 ――…仕方ない、今日はここまでだ…。

(コメント)
 切りよいセリフで此処までで。(笑)
 「獣耳はセクシャルだ!」の妄想に捕らわれ、
  ノリノリで書き上げた逸品です。☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
  楽しくちょっとエロくお楽しみ頂ければと・・・。 ラジ


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【PLAY】~二人でベッドで出来ること~  
     真理の枝さまとの合同誌(♂) テーマ:閨床編(笑)です。
ロイエド P68 R18 ¥600‐
  【真理の枝】Vr → 「Secret sexual talk」
(あらすじ)決して「好きだ」と言葉にしない二人の関係。
      それは想いを口にしたことで、縛られるのを嫌うエドワードの為だ。
      その代わりとばかりに、ロイの指先は想いを綴る・・・。

      *連夢さんtex詳細は、タイトルをクリックvv

  【Selfishly】Vr → 「待てど海路の日和ナシ、果報は寝て掴め!」
(あらすじ)恋愛観未成熟のエドワードとの付き合いは、
      可愛いを絵に描いたようなお付き合い・・・。
      大人の余裕で微笑み付き合って1年が過ぎた頃、
      さすがのロイの忍耐も限界に来ていた。
      「今度、泊りにおいで」の誘いに嬉々として受けるエドワード。
      当日の夜、逸る気持ちを抑えてベッドに向かったロイを
      驚愕させたエドワードの無垢さに、ロイの理性がブチ切れる。
      大人のベッドマナーを教えるべく、ロイは怒りを抑えて挑むのだった。
PLAY


【Selfishly】Vr 本文抜粋


 
 +++

「――… 今度は、よければ私の家に泊まりに来ないか?」
 
 表面上、優しい笑みを浮かべての誘いだったが、言ったロイ本人の心情は真剣・緊張の極みだった。




 それは執務室での穏やかな恋人との談笑の時間、二人は次のデートの計画を立てていた時の事だった。
 久しぶりに顔を見せてくれた恋人、エドワードの変わらない元気な様子に喜び、
 そして時間を調整して待っていたロイは、この時1つの決断を心に秘めていた。


「俺、今回は暫くこっちに居る予定なんだ」
 少し照れたようにそう言うエドワードの表情には、喜びがチラホラと見え隠れしている。
「そうか、それは嬉しいな」
 それに対してロイは言葉も表情も、喜びを全面に彩って返す。
 少々、頑固で依怙地な面を持つエドワードは、恋人同士になってもまだまだ素直に
 甘える事が出来ないでいるようだ。
 それもまた初心なところで可愛いと惚れた欲目で甘受していたのだ。なにせ自分は
 恋人より14歳も年上、幼い恋人の子供らしい背伸びを余裕で受け止める事が出来るのだから。

 が・・・、そうそう悠長にしていられない問題も有って…―。

 二人の付き合い始めは今から1年前程のこと。
 旅で無茶をして帰って来たエドワードに、ロイは真剣に怒っていた時。
「いいか! 今度、こんな無茶をする気なら、旅に出る許可は出さないぞ!」
「んだよ! 俺らの旅を邪魔する気かぁ」
 ロイの剣幕にも持ち前の負けん気の強さで反抗してくるエドワード。
「ああ、そうなるかな?」
 平然と肯定してやれば、エドワードのきつい印象を与える金目が吊り上り剣呑な雰囲気を醸し出す。
「俺らの悲願を叶えるには旅に出る必要が有るんだよ!!
 例え後見人のあんたの指図でも従わねぇぜ!」
 腕組みをしてフンと鼻を鳴らして顔を背けるエドワードに、ロイは哀しみさえ混じる深い嘆息を吐く。
「鋼の…、本当に旅をしなくては、君たちの願いは叶えられないのか?」
 予想外のロイの質問に、エドワードは思わず彼を振り返る。
「危険と引き換えに情報を確認し、無茶を繰り返しては徒労の苦渋を
 味わっているだけじゃないのか?」
「・・・・・・」
 重ねてのロイの問いが嫌味でもからかいを含んだものでもなく、まるで彼自身の苦しみを
 語るような口調に、エドワードも言い返す気が萎む。
「何度か言っているが、―― 此処で腰を落ち着けて探してはどうだ? 
 必要な文献は揃えてやろう。情報の確認も私の伝手を使えば出来るんだぞ?」
 そのロイの提案が予想外過ぎたのか、エドワードは唖然とした表情で薄く口を開いてロイを
 見つめてくる。
 そのエドワードの様子に、ロイは苦笑を浮かべて話を続ける。
「君が旅に出て・・・、怪我などは幸いだとばかりに危険なことに首を突っ込む度に、
 聞いた私の寿命は減る一方だ。
 悲願だ、宿願だと君は言うが、命を失えばその言葉を叶えることさえ出来なくなる、
 君は本当にそれを解かっているのか?」

 叱られれば反発する、怒られれば言い返す。そんなエドワードでも、
 今ロイが伝えたい真意は分かる。
 真剣に案じてくれている人に対してまで、意地の悪い態度を取る様な躾は受けていない。
「――… 解かってはいる。でも目の前でそういうのを見ちまうと、
 ・・・・・・見て見ぬふりが出来なくてさ。
 気づいたら飛び込んだ後ってことのが多いし…――」
 そのエドワードの答えに、本人以上にロイが落胆する。
 『君は猪か!』と言ってやりたい気持ちをぐっと堪える。
 折角、少しばかり反省し始めてる気配が有るのだ。ここで不毛な言い合いを
 再開しても仕方がない。
「・・・君の義心の強さは尊敬するが、少しは周囲を頼ることも覚えてくれないか?」
「頼る・・・?」
 何をと目で問うてくるエドワードに、ロイは困ったように微笑む。
「――… 此処に君を助けたいと思っている者がいることを、忘れないで欲しい・・・、
 と云うことだよ」
 そう告げて微笑んでやれば、エドワードは金瞳を大きくして瞼を何度も瞬かせて
 ロイを見つめている。

 ――― どれだけ、心からそう願って来ただろう・・・。

 ロイの中に秘めた想いは伝えられないから、せめてエドワードの苛酷な路の
 本の少しの手助けになりたい・・・、そう思うことくらいしか自分には出来ないでいた。
「――― 大佐……」
 困惑に揺れる瞳を、ロイは安心させるように笑って見せてやる。
「助け合いは大切だぞ? なに無償という訳じゃない。君たちが見つけた悪事を
 解決出来れば、私の手柄になるからな」
 露悪的な言い方をしてやれば、きっといつものような二人の雰囲気に戻る…――、
 そう思って言ったというのに・・・。
 ロイを見つめていたエドワードの虹彩が、ゆらりと綺麗な光を反射したかと思うと。
「――――――… 好きだ・・・」
 まるで夢心地のように囁かれた言葉に、ロイは心臓が止まるような思いをさせられた。


 (こんな冒頭の、初H♥編です。by ラジ)


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【未だ恋とは呼ばず…】エド子♀ 
原作設定 ロイエド子  P44 R18 ¥300‐

(あらすじ)
 恋よりも愛よりも、二人には大切なものが在った・・・。
 言葉にも出来ず、伝えることも出来ないまま
 二人はある約束の元、関係を続けて行く。
 その約束とは『本当に好きな男性が出来るまで』。
 薄氷の上で成り立つ関係は、躰を重ねるたびに
 どんどん形を変えて行く。
 『約束の日』を過ぎ去った後の二人の関係は…?

 エド子アンケート第1位!『すれ違い両想い』『ソフト18R』『新作』の集大成~♪
 ご協力頂いた皆さま、『ありがとうございました!』
 少しでもご期待に沿えていることを願って!!

未だ恋とは呼ばず・・・

《冒頭紹介》★冒頭から18Rの為、申し訳ございませんが
       18歳以上の方のみの閲覧となります。
       【自分は18歳以上である】

(コメント)
 これが結構、ライトじゃなくて・・・。(-_-;)
 指定もソフトよりややハードよりに。
 しかも未遂ですがまたしてもエド子に悲運を!?
 しかし出来は私てきには、かなり大満足の1作ですvv
 アンケートのすれ違い両想いのまま終わらそうかと思ったのですが
 ラスト2Pで両想いにしてしまいました。(爆)
 そんなこんなな話ですが、宜しければお手にしてやって下さいね♪


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当サイト恒例企画は、現在、企画中~!
 エドワードの誕生日月に合わせた企画をしたいな~ってことで
決まりましたvv
今回の恒例 ちび企画は・・・【【君に贈るSpecialシリーズ】です!

〔内容〕
 5つのプレゼントに5つの設定でのお送りです ☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
 
 原作・現代・シャンバラ・パラレル等のロイエドシュチエーション♥
 今回は誕生月祝いってことで、おリボン付を計画中~♪
 中身は私にも分からないようにしてのお渡しです。
 お一人様原則1作 & Special.Vrの全作入りも混ぜようかとvv
 「プレゼントの中身は分からないから楽しい!」をテーマに
 お付き合い下さいませ♪
   (* フリー企画なので、ちび企画だけの方も大歓迎!)
   (* 数量に限りがございますので、無くなりましたら終了です。m(__)m)

 さて、その5つのプレゼント・・・タイトルから贈り物が分かりますか?
  答えが判りましたら、メッセにでも入れて頂けると楽しいです♪


 ★年の数だけ束ねて
 ★特別な日の晩餐会
 ★君の年のvintage yearを開けよう
 ★今贈れるたった一つのもの
 ★未来を繋ぐ環



どのタイトルがどの設定になるかは秘密です♪
 タイトルからすぐ贈り物が分かるものもありますよね~?
 難しいのは晩餐会の内容はと今贈れるものが、もう想像力の域ですが。笑
 二人が特別な日を祝う食事なら、こんな方が楽しいだろうなぁ~と。
 さ~て何でしょうか?(*^。^*)

 ちょっと痛恨のミスをしてしまった10月ですが、
 盛り上がりに盛り上がって参加するのには変わりは有りません!
 楽しんで行くので、皆様も楽しんでお立ち寄りくださいませvv
 待ってま~す O(≧▽≦)O by ラジ

  


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